白内障 症状や見え方 手術費用や手術後は『日帰り手術体験記』
50歳を越えてからですよ。
急に身体のあちこちが、
痛くなったり、おかしくなったり。
で、『白内障』です。
結局、両目とも手術になり、片方１日ずつ。
延べ３日間にわたり、日帰り手術を受けました。
目次
充血で眼科を訪ねる
ことの発端は、何のきっかけもないのに、
左の白目の下半分が真っ赤に充血。
会社帰りに駅前の眼科を訪ねました。
診断結果は結膜の血管が破れて出血する
「結膜下出血」でした。
いわゆる充血とは違うようで、
かゆみや痛みなどの自覚症状は全くありません。
結膜の血管が破れて出血するようで、
ふつうは１～２週間で自然に吸収されて
普通の白目に戻るようです。
◆結膜下出血ついては別に記すことにします。
白内障だった
一安心したのですが、
ドクターが『白内障』になってますよ！と。
は？ ハ、白内障…。
それって、お年寄りがなるヤツ？
目ん玉が白くなるヤツ？
オ、オ、俺が…？
初期の白内障でした。
白内障は黒目（水晶体）が白っぽく濁り
進行すれば視力の低下など不便な生活をしいられます。
60歳代で70％、80歳以上になるとほぼ100％が
白内障になるそうです。
左は正常、右は白内障
でも俺、50歳になったばかりだし…。
糖尿病の疑い
糖尿病の場合は普通より年齢の10年分くらい
進行が早いと言われているようで、
ひょっとして糖尿病？
血液検査もしてもらいましたが、
どうやら糖尿病ではなさそうでした。
白内障で一度濁った水晶体は元通りの
透明なレンズに戻ることはありません。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか？
まだ自覚症状は無く、見た目は、
そう言われれば、やや白っぽいのかも？
手術を決断
ドクターは
「現在では手術でしか治せません」
私
「じゃ、お願いします」
決断、早い！
だって、白内障ってお年寄りがなるから、
何の知識も無いし、何の心の準備もしていない。
なったからには早期治療だ。
検査結果から幸い白内障以外は大丈夫みたいだ。
早速、手術日を決めます。
結膜下出血がおさまっていれば
２週間後の月曜の午後と火曜の午後。
ようするに
月曜の午後に右目を。
帰宅は術後、左目をたよりに。
翌朝、眼帯をはずして、
両目で通院。
今度は左目を手術。
右目をたよりに帰宅。
片目ずつ日帰り手術を２回するわけです。
ドクターにもよりますが、両目とも一度に
手術できる病院もあるそうです。
セカンドオピニオンは大事
私の場合は「結膜下出血」で病院を訪れた
その日の検査で手術を決めちゃいました。
しかし、待合室で一緒になったオバちゃんは
地元の病院に、白内障で通院。
二年近く通院しているそうです。
そろそろ手術をして欲しいと申し出ると、
まだ、早いです。と言われたとか。
オバちゃん、すでに結構白いよ。
ここに来たらすぐ手術の話しになって助かるわ。
この病院は娘さんが口コミで聞いてきたとか。
いやいや、手術しないいと。
すでに白いのが進んでるよ。
オバちゃん、この病院に来て良かったね。
焦点距離を選ぶ
手術の前に術後の見え方について検討です。
水晶体を取り去って、
人工レンズを入れることになります。
白内障の人工レンズ
保険適応の場合
単焦点眼内レンズを入れることになります。
遠くに焦点を合わせる。
または
近くに焦点を合わせる。
両方とも一長一短あり、
前者の場合は近く見るのに老眼鏡が必要になります。
後者の場合は近眼と同様に遠くはメガネ
ただし老眼鏡は不要になります。
私の場合、視力は良かったのですが、
すでに老眼が始まっていて、
迷わず、遠くに焦点・手許は老眼鏡を選択。
あとから知ったのですが、海外では
右は遠くを、左は近くを
が可能だそうです。
日本でもできる病院があるようです。
最初は違和感があるのですが、
人間の脳は良くできたもので、
脳がピンと合わせをしてしまい、
近くも遠くも、ちゃんと見えるようになるそうです。
この病院もそれが良かったのに…。
保険適応外
どの距離でもピントが合う
多焦点眼内レンズは
保険適応外になります。
レンズは進化していて、
多焦点眼内レンズの課題だった、
コントラスト感度の低下や
夜間のグレア・ハロー（照明や光のギラつき）
も相当改善されているようです。
いよいよ手術
手術当日は13：00に病院に行きました。
瞳孔を開く目薬を右目に点眼します。
10分くらいすると、右目の瞳孔が開いてきて、
眩しくて仕方がない。
そのまま、歩きにくいが歩いて手術室へ。
今日の手術を受ける人は６人でした。
流れ作業です。
スリッパに履き替え無菌室に入いります。
白い紙の手術着を服の上からすっぽり着て、
白い紙の帽子をかぶります。
ベッドに自ら寝て、
麻酔が点眼されます。
何かごつい器具のようなものがセットされました。
「目を大きく見開いて」
何か目が押されてる感じが…
おそらく麻酔の効き目を確かめたのでしょう。
「じっとして」
オ、オ、俺の目に針が
器具の音が何やらカチャカチャと小さく鳴ったあと、
針が近づいて来ました。
麻酔は効いてるけど、
はっきり見えているんです。
見えるんですよ
針が、目に！
来た 来た 来た
プチュ ヌプヌプ
ブイーンと音がして真っ暗になりました。
恐らく水晶体を超音波で破壊したのでしょう。
ここで地震が起きたら俺は見えなままだ！
いらぬ心配をしてしまいます。
そのうち何か一瞬はっきり見えたような。
あっという間に眼帯をされてしまい、
また見えなくなってしまいました。
「完了です」
「はい、身体起こしてね」
ドクターはあっさり言うと次の手術の準備へ。
美しい看護師さんに手を取ってもらい、
手術室をあとにしました。
手術は成功したようで、
３０分ほど待合室で休んで
病院を出ました。
翌日は反対側の目
翌日、病院を訪れ、
ドクターが眼帯をはずしてくれました。
「どうですか、見えてますか？」
うわー見えてる！
ややボンヤリしていますが、
見えてます。
「慣れるとなじんできますよ」
で、午後から左目。昨日から二度目です。
落ち着いて手術を受けることができました。
術後の検診
で、３日目
左目の眼帯をはずしてもらいました。
「両目で見るとどうですか」
うわ～ なんじゃこりゃ！！
驚いたのは
全てのものがクッキリ見える、
ハッキリ見える！
明るく見える！
自覚症状は無かったつもりですが、
この見え方と比較すると、以前は
かすかに霧がかかったような見え方をしていました。
自分では気づかないうちに白内障になっていたんだ。
数日後、見え方にも慣れ、一件落着。
のつもりが…
左右の見え方が違う
手術後１ケ月、この生活に慣れて来ると、
左右の見え方の違いが気になり始めました。
病院を訪れ、ドクターに相談します。
水晶体後嚢に濁りが少し残っている。とのこと。
レーザーで治療します。
レーザー照射
無茶苦茶簡単でした。
診察室でレーザー照射です。
「右見て」 パチっ！！
「左見て」 パチっ！！
を３～４回繰り返してハイ終了。
麻酔も何もなし。
診察室をでたら。両目ともピントはバッチリ。
以降、術後５年経過。
現在まで困ったことは起こっていません。
手術費用
気になる手術費用ですが、
●保険適応『単焦点レンズ』（手術費用込み）
◆1割負担⇒片眼 約1万5千円
◆2割負担⇒片眼 約2万円
◆3割負担⇒片眼 約4万5千円
●保険適応外『遠近両用レンズ』（手術費用込み）
標準 片眼498,000円
これは生命保険の先進医療特約などの対象になりますので、
先進医療保険や特約を懸けている場合は保険会社に確認を。
私の場合は３割負担で合計90,000円でした。
懸けていた医療保険の対象になり、
一回：50,000円、２回したので100,000円が給付されました。
医療保険を懸けといて助かったわ。
10,000円のプラスでしたが、それまでに
検査と診療で6,000円×２回
通院1,000程度×３回
レーザー照射治療9,000円
はすべて対象外でした。
儲かるってことはなかなかありません。
しかし、もしかけてなければ大きな出費です。
絶対に医療保険は懸けておくべきです。
