『脱肛』戻し方や治し方 男性の悩み 30歳代,40歳代,50歳代,60歳代 対策と予防方法
『脱肛』の戻し方や治し方はなかなか他人に聞くことができませんよね。
私は痔主で脱肛持ち。
切ったことはありませんが、注射での治療経験があります。
全快したのですが、最近また脱肛気味で…。
そこで、『痔』その中でも特におこりやすい『脱肛』について調べました。
『脱肛』の悩みをスッキリ解消して、快適な生活を送りたいですね。
目次
どんどん増加する?『脱肛』
平成26年「厚生労働省」の調査によりますと、恥ずかしくて病院に行けない人や自覚できていない人(潜在的羅漢者)は10万人を超える。と推定されています。
外来における肛門部疾患の頻度の多いものをみると痔核,裂肛,痔瘻と肛門の3大疾患が上位を占め、肛門掻痒症,術後後遺症,肛門ポリープなどとなっているようです。
『脱肛』とは?
『脱肛』は肛門や直腸の下のほうの粘膜部分が肛門外に脱出することです。
私の場合、イボ痔から脱肛に進んでしまいました。
一番多いのは「イボ痔」です。「イボ痔」と聞くと、
ことさら人に相談しにくくなりますね。
この「イボ痔」の『痔核』が大きくなり肛門外出てしまう状態(脱出)が『脱肛』とされる症状のトップをしめているそうです。
また、痔核によるもの以外には、加齢により肛門括約筋(かつやくきん)がゆるくなったり、
肛門や直腸粘膜を支えている組織が弱くなって粘膜が脱出するようになったもの「直腸脱」があります。
『脱肛の症状』とは?
『出血』の場合:
排便後少量の血液がトイレットペーパーに付着する程度のものから、
血液が勢いよく吹き出すものまでさまざまです。
外に飛び出した粘膜が下着でこすれ、出血することもあります。
中には血液が逆流して直腸上部に溜まり、消化管出血と判別が難しいケースもあるようです。
『肛門脱(脱出)』の場合:
痔核(イボ痔の芯)は初期には肛門の内部にとどまりますが、
症状の進行とともに徐々に肛門外に脱出するようになります。
程度は肛門の一部が脱出するものから、
肛門全周が脱出するものまでさまざまです。
『疼痛』がある場合:
痔核は通常痛みを伴いませんが、肛門潰瘍を合併したり、炎症が強かったり、
脱出したまま戻らなくなったり(嵌頓痔核)したときは痛みが現します。
疼痛の著しいときには性的不能になるときもあります。
『湿疹や粘液』がある場合:
脱出した痔核の表面を覆う粘膜が下着などのこすれにより刺激され粘液が分泌します。
肛門周囲が湿った状態になり、下着が汚れたり、肛門周囲に分泌液が付着することで、
湿疹など皮膚の炎症を起こします。
『戻らない』場合:
核の脱出によるものでは時に脱出したまま(痔核の嵌頓(かんとん)状態)となり、
激しい痛みが現れ、一部に壊死(えし)、感染がみられ、腐ったり、
ひどくなると発熱することもあります。
『脱肛のステージ』
『脱肛(痔核脱出)』の程度により現在では主に以下のように分類されています。
Ⅰ度 : 排便時肛門の中でふくれるが、肛門の外には脱出しない。
Ⅱ度 : 排便時力むと痔核が肛門外に脱出するが、排便終了とともに自然に戻るもの。
Ⅲ度 : 排便時はもちろん、力仕事をしたり長時間立っていたりすると容易に脱出し、手で戻す必要のあるもの。
Ⅳ度 : 常時痔核が脱出して、完全に還納するのが不可能なもの
『痔核』ってどうしてできてしまうの?
従来はうっ血によりできるという説が有力でした(血管起源説)。
近年は組織のヘタリ(加齢にによる)によってできると言う説が台頭しています(支持組織減弱説)。
おそらく、その両方が作用しているのだと思われます。
痔核ができる原因は?
主な原因は便秘のようです。お医者さんによりますと、
便秘だけが原因とは断言できませんが、
出残り便秘をしているときに大きく出っ張っている痔核が、
スッキリ出すと「その場で」きれいに引っ込んでしまうという
『脱肛』に悩む方をたくさん見てきました。
便秘の人の脱肛が便通により、
完全な脱肛状態から全くの正常くらいに引っ込むのです。
出残り便秘の影響のうち一番大きなモノは、うっ血を作ることと考えられています。
もちろん出残り便秘は肛門を上から圧迫するので、
それによって脱出すると考える事もできますし、
この場合支持組織減弱説を重要視するという立場になるのかも知れませんが。
とのようです。
脱肛など痔の原因「痔は生活習慣病!」
特に、痔の中でも一番多い『痔核(イボ痔)』は、
肛門の周辺の毛細血管がうっ血することで起こるようです。
『痔核』を作る原因となるのうっ血を起こすもそもそもの原因は、
そのほとんどが、痔に限らず健康全般に影響を与える生活習慣のようです。
『脱肛』を予防する生活は、すなわち健康維持に役立つ生活なのです。
『脱肛の原因』は?
『脱肛』の原因①便秘
便秘は、あなたの肛門をいじめていることにほかなりません。
便が出にくくなると、排便時に強くいきむことになります。
すると、肛門に負担がかかり、それがくり返されると痔核の原因になるのです。
また、便秘で硬くなった便は、肛門を傷つけて、裂肛の原因にもなります。
でも、便秘薬の常用は厳禁。薬はあくまで緊急時の使用にとどめましょう。
便秘は放置すると痔の悪化に繋がります。
朝食を摂ることを手始めに現在の生活習慣を見直し、規則正しい排便リズムを作りましょう。
※スマホ片手に長時間トイレに入る習慣は絶対にやめましょう。
『脱肛』の原因②下痢
便秘同様、下痢も肛門にとってはつらい症状。
便がやわらかいのはいいのですが、下痢便の状態にまでなると、
勢いよく排出されるためやはり肛門に負担がかかってしまい、
痔核や裂肛の原因になるのです。
また、下痢便は肛門のくぼみ(肛門小窩)に入りこみやすく、
そこから菌が感染すると「痔瘻」を引き起こすもとになります。
『脱肛』の原因③暴飲暴食
飲み会や外食が続いていたり、
ついつい食べすぎ飲みすぎになってしまったりして食生活が乱れていませんか?
暴飲暴食は、腸の健康を悪化させ、便秘や下痢を引き起こす原因に。
おしりの負担を減らして痔を防ぐには、
バランスのとれた規則正しい食生活が重要です。
『脱肛』の原因④飲み過ぎ
アルコールは、少量ならよいのですが、
とりすぎると痔を悪化させる原因になります。
アルコールをたくさんとると、血管が拡張して血流量が増えます。
その結果、肛門周辺の血流量も増えますが、
静脈が血液を心臓のほうに戻す力が弱いため、
肛門のうっ血をひどくして痔を悪化させてしまうのです。
また、アルコールのとりすぎは下痢の原因にもなるので要注意です。
『脱肛』の原因⑤香辛料のとりすぎ
コショウやトウガラシは、消化されずにそのまま便にまじって排出されるため、
肛門の粘膜を刺激します。好きなものをやめる必要はありませんが、
とりすぎにはご注意を。
裂肛の人や、痔の症状がひどいとき、
痔の手術後などは痛みや出血を招く原因にもなるので、
香辛料は控えたほうがいいでしょう。
『脱肛』の原因⑥食物繊維不足
肛門の健康を守るためには、
やわらかく肛門に負担をかけないよい便を作ることが大切。
そのために欠かせないのが食物繊維です。
日本人は慢性的な食物繊維不足の傾向にあると言われていて、
その結果、便秘を引き起こすことで痔の発症・悪化に繋がります。
水に溶けないスジっぽい不溶性食物繊維と、
水に溶けるネバネバヌルヌルした水溶性食物繊維の
両方をバランスよくとることが大切。
野菜、くだもの、きのこ類、海藻類、イモ類、豆類などを積極的にとりましょう。
『脱肛』の原因⑦ストレス
腸はストレスの影響を受けやすいため、
ストレスと便秘や下痢は密接な関係にあります。
便秘や下痢を防ぐには、ストレスをためこまないことが大切です。
また、ストレスや疲労は全身の血行を悪くしてうっ血を起こしやすくしたり、
体の免疫を低下させるもとにもなります。
多少のストレスは誰にでもあるものですが、十分な休養をとり、
ストレスを上手に発散する方法を見つけましょう。
『脱肛』の原因⑧座りっぱなし
長時間座りっぱなしでいると、肛門がうっ血しやすくなります。
仕事中も、たまには立ち上がったり少し歩いたり
軽い体操をしたりして体を動かすように心がけましょう。
すでに痔の症状があるときは、ドーナツ型のクッションなどを利用するのもよいでしょう。
『脱肛』の原因⑨立ちっぱなし
長時間立ちっぱなしでいると重力で血液が下に集まりやすく、
また、おなかに圧力がかかるため肛門がうっ血しやすくなります。
こまめに休憩をとったり、姿勢を変えたり、
軽く体操をするなどしてうっ血を防ぐように心がけましょう。
『脱肛』の原因⑩冷え
体の冷えは、血行を悪化させるもと。
肛門のうっ血を防ぐには、特に腰やおしりまわりを温めることが大切です。
暖かい下着やカイロなどを利用して、冷えから体を守りましょう。
また、湯船にゆったりとつかって体を温めることも効果的。
おしりの清潔にも役立ち、一石二鳥です。
『脱肛』の原因⑪妊娠・出産(女性のみ)
妊娠中は、大きくなったおなかが肛門部位に大きな負担をかけるため、痔が悪化しやすい時期です。
妊娠中は黄体ホルモンの分泌が増えるため、便秘をしやすくなるとも言われています。
また、分娩の際、出産時のいきみで痔になったり脱肛を経験した人は
全体の8.6%と高い数値を示しています。
お腹の中で胎児が大きくなると肛門や直腸周囲が圧迫されてうっ血しやすくなり、
内痔核(いぼ痔)がどんどん大きくなって脱肛になってしまうこともあります。
妊娠中は、特に痔にならない生活習慣に気を配り、すでに痔がある人は、
たとえ症状が軽くても産婦人科医に相談して、出産の前には治療しておきましょう。
『脱肛』に気づいたら
入浴時や排便後は、温湯で肛門周囲を十分に洗い、
洗ったあとは乾燥させておくようにして肛門周囲を清潔に保つように努力します。
トイレットペーパーで拭くのではなくウォシュレットで綺麗に洗い流してから
トイレットペーパーを当てて水気をとるだけにすると比較的痛みを抑える事が出来ます。
下着は通気性の良いものをつけるようにします。
また刺激物の摂取、アルコールなどはひかえます。
意識的に括約筋を締める運動をして肛門の締まりをよくすることも、
『脱肛』防止に効果的なことがあります。
また、専用の医療器具を使用することも効果があります。
『脱肛』を押し戻した状態で肛門に専用の医療器具を挿入します。
排便時以外はそのままの状態で日常生活ができます。
肛門周辺の組織が『脱肛』していない正常な状態に次第になじんでいき、
身体が通常の状態を保持していきます。
『脱肛』の戻し方
戻し方を写真で解説します。
解説の文字が小さくて読めませんので、以下に転記します。
左から
①痔核が外に出てしまった『脱肛』の状態です。
ガーゼを使って押し戻します。
ガーゼにはワセリンか痔の軟膏かオリーブオイルを塗布しておきます。
②1カ所づつ、いれやすいところから人差し指を使ってガーゼで押し戻します。
③まず一カ所、入れやすい脱肛から順に、
人差し指とガーゼを内痔核と共に肛門の奥に押し込みます。
④指を抜くときは、押し込んだ内痔核が出てこないように、
中指などを添えて押さえるようにしながら、引き抜きます。
⑤1カ所の脱肛が戻ったら、となりの脱肛を同様に奥の方に入れ込みます。
⑥あとは繰り返しです。指を引き抜く時は、そっと、
出てこないように注意深く引き抜きます。
⑦すべて押し戻すと普通の人の肛門と同じになります。
痛みがなくなり、内痔核の腫れもおさまってきます。
座薬や軟膏などなどを挿入塗布しておきます。
お風呂につかりあたためるとさら気持ちもよくなります。
『脱肛の治療』
≪保存療法≫
『脱肛』だけではなく、痔は全般的に生活療法と薬剤投与による保存療法を行います。
◆「外用薬」は座薬と軟膏です。
内痔核が肛門の奥にあれば座薬、肛門近くにあれば軟膏を使用します。
軟膏は、肛門周囲の湿疹や痛痒感を改善するためにも使います。
外用薬は、出血・痒み・痛みなどの症状を緩和するだけでなく、
排便時の肛門への負担を軽減します。
外用薬を使用することで、排便もスムーズになります。
◆「内服薬」には、炎症や腫れを抑えて痔核を縮小させるもの、
痔核の血流を改善するもの、痛みや出血を軽減するものがあります。
緩下剤を服用して、便を柔らかくしたり、便秘を防いだりします。
◆「注射」では
“5%フェノールアーモンド注射による硬化療法”があります。
内痔核(いぼ痔、軽度脱肛)が対象で、この薬剤を痔核、
および痔核根部血管周辺粘膜下に注射することで、
痔核血管周辺に炎症を起こさせ、その二次的な線維化により痔核内の血流を低下させ、
痔核を消滅させる治療法です。
“ALTA(商品名ジオン)の注射療法”内痔核に対する治療法で、
手術と同程度の治療効果が期待できることで、最近注目されています。
◆「内視鏡による切らない治療」“輪ゴム療法”輪ゴムで内痔をしばって消滅させる内視鏡治療もあります。
≪外科的療法≫
硬くなった痔核,高度脱肛,極度の切れ痔には
外科治療(手術)による「根治治療」を行います。
◆「半閉鎖式粘膜下痔核結紮切除法」という手術治療が主流です。
これは出血等の術後の合併症も少なく、肛門機能を温存する手術法です。
◆「PPH」自動縫合器を用いる新しい手術治療です。
肛門の皮膚や肛門上皮に全くキズをつけずに、
肛門の上部の粘膜を痔核とともに輪状に切除し機械縫合します。
全周性脱肛や直腸脱, Ⅲ度,Ⅳ度痔核に適応があります。
術後の痛みや出血もなく入院日数も少なくてすみます。
日本でまだ保険外の治療になります。
『脱肛の手術費用』(目安)
脱肛の手術として最も一般的な結紮切除術の場合、
3割負担で20,000円位から。
PPH手術の場合、
3割負担で45,000円位の費用が掛かります。
入院が必要になった場合には
1週間の場合で70,000~80,000円の費用が掛かるようです。
『脱肛防止用器具』を使ってみましょう
★ご自身で押し戻せる程度の『脱肛』なら、
肛門にやさしい最新の『脱肛防止用器具』(一般医療機器認可取得器具)のご利用をおすすめします。
代表的なものに昔から流通している「痔バンド」があります。
私は一度使ったことがあります。
これはゴムでできた“ひもパンツ”のようなもので、肛門部に大きな“押さえ”玉があり、
これにより『脱肛』を防ぐ(押さえる)構造です。
使ってみたんですけど、ゴムなので、アレルギー症状や肌かぶれの原因になりました。
私の場合、下着の上から装着しましたが、こすれて痛痒くなってかなり我慢しました。
また、留め金具がはずれやすいので、
強く締め付ける必要があり、圧迫感は相当なものでした。
★そんな、私がおすすめしたいのが
手軽に脱肛を防ぐことができ、
脱肛に悩む全ての方が日常生活を少しでも快適に過せるよう、
商品化を致しました。(医療機器製造メーカー談)
この医療器具は自分でできる脱肛防止『De-nice(デ・ナイス)』という器具です。
使った感じは お尻の穴だけなのでらくちんです。
シリコン製なのでゴム製の痔バンドなどと比較しても、
柔らかく患部に優しいつくりになっています。
勿論やや異物感(はさんでいる感じ)はありますが、
全然ガマンできる範囲でした。
忙しくて病院に行く時間がない方や、
軽く再発してしまったけど病院に行くほどでもない方(私の場合です)。
かなり快適に過ごすことができました。
恥ずかしくて相談しにくい方などは一度試してみてはいかがでしょうか。
一般医療機器認可取得器具 : 脱疾治療用ストラップ 医療機器製造販売届出番号 :13B3X10179000003
《メーカーのサイトより抜粋》
『De-nice(デ・ナイス)』の特徴
【1】一般医療機器認可
『De-nice(デ・ナイス)』は一般医療機器として認可を取得しています。(日本製)
【2】簡単に脱肛防止が可能です。
使用方法は紛失防止用シリコンコードを下着などへ結び、キット付属のジェルを塗り、肛門に挿入するだけです。
【3】1回限りの「使い捨て」で衛生的です。
『De-nice(デ・ナイス)』は1回限りの使い捨て仕様です。衛生的で安心・安全に考慮されいます。
『De-nice(デ・ナイス)』の活用目的・効能又は効果:脱肛(内痔核が肛門外に出ること)を防ぐため肛門に挿入し活用する器具です。
医療機関での治療に代わるものではなく、確定的な治療を行うものではありませんのでご注意ください。
自分でできる脱肛防止!De-nice(デ・ナイス)は一般医療機器の脱肛防止用器具
【レビュー】※利用者の感想です。
●見た目より、シリコン製なのか入れても痛みが出ませんでした。
●痔バンドではゴムかぶれが出て痒みや湿疹に悩まされていました。
これはシリコン製でかぶれもなく快適です。
●肛門にに何かが入っている様な違和感が少なかったのが意外でした。
●本当に1日目から違いがありました。
用をたすために外した時「出てない!!」と声に出してしまいました。
●脱肛する頻度が減ってよかったです。
脱肛したとしても、元に戻る時間が短くなったような気がします。
●ゴム製の痔バンドを使っていましたが、お腹周りの圧迫感が強く、
辛い思いをしていました。今ではスッキリしています。
●器具を装着している間は脱肛が治まり、
下着に脱肛部分が擦れることもなく快適に過ごすことが出来ました。
●一時的な疼痛は緩和することができると思います。
またTPOに合わせて活用するとよいかと感じました。
効き方が優しい漢方薬もおすすめします
『医薬品』を購入し、誰にも知られず治療することもおすすめできます。
第2類医薬品『生薬製剤ピーチラック【乙字湯】
私の場合、便秘薬は効きすぎて下痢を引き起こすので、
効き目の優しい漢方の【乙字湯】を飲んでいます。
《メーカーのサイトより抜粋》
生薬製剤ピーチラック【乙字湯】は第2類医薬品としての効果効能が認められた漢方薬です。
【乙字湯】は江戸時代の日本人医師が作った処方です。
「血(けつ)」の流れを良くして傷の治りを早め、うっ血をとるとともに腫れを抑えます。
また、便の通りを良くして、排便時の痛みや圧迫をやわらげるとともに、
筋肉の緊張を高めて、中の痔が出てこないようにします。
漢方では、肛門付近で起きた「?血(おけつ)」が痔を引き起こすと考えます。
「?血(おけつ)」とは、「血(けつ)」が滞ってたまったものを指し、
さまざまな不調の原因となります。
肛門付近で「?血(おけつ)」が起こるのは、冷えや便秘などが主な原因です。
痔は漢方が得意としている病症のひとつです。
漢方薬は、ほかに現れている全身症状を踏まえ、原因となる便秘の改善と同時に、
うっ血や炎症をとり除いていきます。
漢方薬では、穏やかな排便作用により、便通を整え、
痔の原因のひとつとなる便秘を改善します。
さらに、血液循環を良くして患部のうっ血をとり、
痔核、切れ痔などを改善していきます。
◆効能・効果
・キレ痔・イボ痔の方・軽度の脱肛、体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるもの
漢方成分情報
トウキ/血液の循環を良くする(いぼ痔は血がうっ血している状態です)
サイコ/消炎効果・便通改善など
オウゴン/消炎効果・止血効果など
カンゾウ/消化器系の炎症の緩和・鎮痛など
ダイオウ/軟らかい便を促進させる(いぼ痔・切れ痔ともに大切)
ショウマ/下方にうっ帯したものを上昇させる
2/3処方です、効能効果を維持しつつ、リスクも最小限に抑えられ、
安心して飲み続けることができます。
※2/3処方とは、漢方薬は1日分の生薬配合バランスが決められており、
その1日分の2/3の量が入っているものを2/3処方といいます。
《第2類医薬品とは》
風邪薬や解熱剤、鎮痛剤などが第2類医薬品とされます。
日常的に馴染み深く、必要性の高い医薬品が多いのが特徴です。
効果効能が認められ、用法・用量などが定められていますので、
注意書きに従って服用する必要があります。
「漢方薬」は内容により第2類医薬品として認められています。
また病院の処方薬として医療現場で用いられている漢方薬もあります。
厚生労働省の一般用医薬品の販売サイト一覧に登録している(届出等の法令に則した)販売サイトからの購入になります。
専門医によりますと、日常生活では『脱肛の原因』要素を取り除き、
「排便習慣の改善」便秘・下痢を起こさないようにする。
「局所の清潔」毎日の入浴やシャワートイレの使用など。
「食生活」アルコールや辛いもの(唐辛子・胡椒など)を避ける。
「日常生活」重いものを持ったり長時間同じ姿勢を続けない。
のような注意を心がければほとんどの場合改善するようです。
『脱肛』の悩みをスッキリ解消して、快適な生活を送りましょう。